吉祥寺バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3555)で6月~7月に行われる「第4回爆音映画祭」のリクエスト作品枠の投票締め切りが3月31日に迫った。
2008年から始まり4回目となる同映画祭。今年も6月24日~7月8日、20作品以上を「爆音」で上映する。そのうちの3作品が、現在ウェブで募集しているリクエストで選ばれる。
同シアターは過去に演劇やライブを行っていた際の音響機器が備わっており、そのセッティングをフルに使用しボリュームを限界に上げて大音響で映画を鑑賞しようという同館ならではの試みを行ってきた。「爆音上映は単に音が大きいというだけではなく、大音響でなければ聴こえてこないわずかな音を聴き取ることができたり、監督の意図がより鮮明になるなど、音量があることで映画の違った側面を見ることもできる」と同館の井手さん。
過去には「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」「プライベート・ライアン」などの作品がリクエストで選ばれている。今回のリクエストで選出されたエントリー作品は、4月7日~4月15日に行われる最終投票で3本に絞られる。作品は邦画・洋画・日本未公開のものまでジャンルを問わず受け付けている。過去に上映された作品でも反響が大きい場合は再び上映することもあるという。ツイッターでも受け付けており、既に800を超えるリクエストが寄せられている。
これまで最終投票に進む作品はリクエスト数の多さで決定していたが、今回は「熱いコメントの内容」を重視するという。集まった推薦コメントの中から同映画祭事務局が判断して上映可能な10作品が最終選考に進む。現在寄せられているリクエストには、「アポロ13-『アポロ13号の打ち上げシーンごっこしすぎ病』の友人をどうにかしたいので、爆音で満足させてあげてください」「イレイザー・ヘッド-終始響き渡るごう音・ノイズに圧倒されたあなたは、終演後もしばらくその席から立ち上がることができないだろう」(リクエストコメントより抜粋)などのインパクトのあるコメントが寄せられている。「PRの仕方が上手で、なかなか思いつかない意表を突かれる作品の名前を期待している」と井手さん。
リクエストの詳細は映画祭のホームページで確認できる。