吉祥寺バウスシアター（武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3555）は2月20日より、「爆音ナイト 2009年傑作選」を開催している。

　昨年劇場で公開された映画の中から、音にこだわった作品を爆音で上映する同企画。5月28日から開催する「第3回爆音映画祭」のプレイベントとして開催。爆音上映では、通常の映画用音響ではなく、ライブ用音響システムを使って上映する。

　上映作品は、「リミッツ･オブ･コントロール」（2月20日～23日）、「ミルク」（24日～26日）、「アンナと過ごした4日間」（27日～3月2日）、「THIS IS ENGLAND」（3月3日～5日）の4作品。

　「ミルク」は、70年代アメリカのゲイ・ムーブメントをけん引するも凶弾に倒れたハーヴィー・ミルクの伝記映画。「この映画のもう一つの主役は、デモ行進や演説に沸く市民の歓声。まるでその場にいるような感覚を楽しんでもらえたら」と同館の武川さん。

　「アンナと過ごした4日間」は、ポーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキー監督の最新作。「劇中に散りばめられた無数の『音』が、いかに映画を豊かなものに仕上げているか。『音』の演出が際立つ1本」。

　「THIS IS ENGLAND」は、80年代のイギリスを舞台にした青春映画。「不況にあえぐ若者たちが、心のより所にしたのがパンクロックやレゲエをはじめとした音楽。流れる音楽からシーン一つひとつの意味を感じとってほしい」。

　武川さんは「今回上映する作品のどこかに、生きる希望が潜んでいるはず。驚きに満ちた衝撃とともに、希望のありどころを探ってもらえたら」と話す。

　上映は21時～。料金は1,300円均一で、4回券（4,000円）も販売している。3月5日まで。現在「第3回爆音映画祭」で上映する作品のリクエストをホームページ上で募集している。3月10日まで。