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ギャラリーで亡き吉祥寺のアイドル猫の写真展-住民のきずな深めた猫
(2009年11月21日)
吉祥寺の「アートギャラリー絵の具箱」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-20-2602)で11月24日、写真展「にゃあこの足あと~吉祥寺のアイドル猫の新生活の記録」展が始まる。
「にゃあこ」は、吉祥寺駅近くの駐車場周辺で10年以上暮らしていた野良猫。「太郎じいさん」「銀」などさまざまな愛称で呼ばれ、街の住民から愛されていた「アイドル猫」。グレーのしま模様のオス猫で、「ダミ声だが、甘えん坊」な性格だったという。
写真展は「にゃあこ」の世話をした山縣さんと同ギャラリーの藤本昇さん、和子さん夫婦が企画した。山縣さんがこれまでに撮影した約1,000枚の写真から、厳選した50枚を展示する。駐車場で寝転がっている姿、パソコンのキーボードをたたいているような姿など、さまざまな表情の写真が並び、山縣さんのコメントが添えられている。
「にゃあこ」は昨年10月に転落事故で瀕死(ひんし)状態に陥る。それまでも「にゃあこ」をかわいがっていた住民の一人、山縣美礼さんが引き取り親身に看病を続けるも、今年6月に最期を迎えた。
山縣さんは昨年の事故後、「にゃあこ」を動物病院に連れて行った。そこで、多くの治療費がかかることがわかり、電信柱の張り紙を通じて周囲の住民に助けを求めた。その後、続々と応援の声や匿名でのカンパが届いたことで治療費や葬儀代がほぼ賄えたという。
葬式には雨の中20人以上が集まり、中には小学生の男子児童の姿も。家族のみで行う場合が多いが、異例の人数が参列したことにペット葬儀のスタッフも驚いていたという。集まった際には初対面の住民も多くいたが、それぞれ「にゃあこ」との思い出を語り、「にゃあこ」を撮り続けていた山縣さんは参列者に写真を配った。同ギャラリーの藤本さん夫婦も参列していたことから、「葬儀に来ることができなかった人に写真展を通じて感謝の気持ちを届けたい」と思い同展開催が決まった。
「にゃあこ」は吉祥寺近辺から埼玉に引っ越した人が、わざわざ会いにくることほど人気の「アイドル猫」だったという。
和子さんは「『銀』を支え、かわいがってくれた多くの人に感謝の気持ちを伝えたい。多くの人から愛された奇跡の猫だと思う。人のきずなを紡いでくれた野良猫の一生を見てほしい」と話す。
営業時間は13時~18時(最終日のみ17時まで)。今月29日まで。
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