武蔵野市秘書広報課の職員が制作するラジオ番組「現場からは以上です」が現在、武蔵野のコミュニティーFM「むさしのFM」(78.2メガヘルツ)で放送されている。
むさしのFMでラジオ番組「現場からは以上です」 武蔵野市広報課職員が制作
市職員がリポーターとなって実際に「まち」に出向き、インタビューを通して、現場の雰囲気やまちを支える人々の「温かみや熱量」などを伝えている。メインパーソナリティーも市職員が務め、市が制作・出演する番組は同市初の試みとなる。
メインパーソナリティーも務める同課広報担当課長の吉崎勝哉さんは、番組名「現場からは以上です」について、「小美濃市長が『職員はどんどんまちに出て、市民の声を聞こう』と言っていたことを受けて、市職員と市民の距離が一番近づく『まちの現場』に着目したのがきっかけ。ネーミングは、テレビ中継でリポーターが中継先からスタジオに戻す際の決めぜりふから着想を得た。災害時に有効な情報伝達手段であるラジオに普段から親しんでもらうという目的もある」と話す。
番組開始から半年。「広報担当ではない他課の職員がうまくインタビューできるのか、施設や団体のスタッフや市民はインタビューを受けてくれるのかなど心配もあったが、始まってみると皆さん和やかに話してくださるし、話題も豊富なので楽しい番組になっていると感じる。最近では、市民の皆さんから『今度はうちの現場に取材に来てよ』と言ってもらうこともあり、大変うれしい」と吉崎さんは話す。
吉崎さんは「これまで、武蔵野プレイスや境南町のぐっどサロン、JA東京むさし武蔵野新鮮館、武蔵野赤十字奉仕団、吉祥寺秋まつりなど、いろいろな施設や団体、店などのみなさんにインタビューしてきた。インタビューを受けた方からは『緊張したけど楽しく話すことができた。何より、現場を知ってもらういい機会になった』という声が聞かれた」とも。今後は、「現場の雰囲気や関わる人の温かみや熱量まで、現場のリアルやまちの体温をもっと伝えていきたい。これを機に、市やラジオをもっと身近に感じてもらえたら。11月7日の放送で15回を迎えるが、まずは100回を目指したい」と意気込みを見せる。
放送時間は金曜14時~14時15分。