
「吉祥寺かるた」が3年ぶり3回目のアップデートを行い、「吉祥寺かるた1.3」と「進化パック『あみも』セット」として8月29日に発売する。発売元はクラウドボックス(武蔵野市吉祥寺本町2)。
「吉祥寺かるた」は2019年、同社が吉祥寺でよく知られているスポットやもの、街の魅力などをテーマに制作したもの。2021年にはグッドデザイン賞を「コミュニティーづくりの取り組み」部門で受賞した。
社長の徳永健さんは「吉祥寺かるたは、常に現在の『生きた街の魅力』を表現したかるたであり続けるため、街の変化に合わせて札をアップデートする『進化するかるた』」と紹介する。アップデートの度に、吉祥寺の住人らからSNSなどを通じて読み札のアイデアを募集してきた。
今回アップデートを加えたのは「あ」「み」「も」の3枚。「あ」の札には今まで漫画家・楳図かずおさんのことが描かれていたが、「昨年亡くなったので、今回新たな札を募集した」という。「あ」は、吉祥寺の「音楽の街」という側面を描いた札に。吉祥寺にはライブハウスが多く、ジャズの街としても知られており、近年は音楽祭も大きな盛り上がりを見せている。「有名バンドのデビューステージが吉祥寺だった」というエピソードをモチーフに、新しい札を読んだという。
「み」は、吉祥寺の中心にある大型商業施設「コピス」のことを描いた札に、「も」は、吉祥寺に移転して100年を迎える成蹊学園を描いた札に、それぞれアップデートした。
徳永さんは「既に手元に『吉祥寺かるた』をお持ちの方のために、新しい3組の札だけの『進化パック あ・み・もセット』も商品化したので、改めて楽しんでもらえたら。『吉祥寺かるた』には隅々まで楽しめる要素が詰まっているので、今回初めて手にしてくれる方も『吉祥寺愛』にあふれた時間を楽しんでもらいたい」とも。
価格は、「吉祥寺かるた1.3」=2,000円、「吉祥寺かるた進化パック あ・み・もセット(「吉祥寺かるた」で街を歩こうマップ付き)=500円(100組限定)。武蔵野市内の「ブックス・ルーエ」などで販売。公式オンラインストア「ぺろきち商店」でも扱う。