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吉祥寺ねこ祭り開催 伝統ある蔵で猫にまつわる「切り絵展」も

吉祥寺ねこ祭り「ねこにまつわる10のはなし」

吉祥寺ねこ祭り「ねこにまつわる10のはなし」

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 9月30日から「GELLERY KAI(カイ)」で、切り絵作家、高木亮さんによる個展「ねこにまつわる10のはなし」が吉祥寺ねこ祭りの一環として開催される。

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 同ギャラリーは2年前、蔵を再生してオープンした。この蔵は慶応義塾幼稚舎校庭内に永く存続していた福沢家ゆかりの建物で、14年前に吉祥寺に移築された。珍しい蔵のギャラリーは天井が高くゆったりと作品を楽しめるのが特徴。「ホラと涙を織り交ぜた高木さんの作品は、ユーモアセンスたっぷりで、ほっこり笑えるようなものばかり。大人が見ても見応えのあるもの」と同ギャラリーの高田さん。

 高木さんは1971(昭和46)年、香川県高松市生まれ。1992年から独学で切り絵の制作を開始。連載「扉絵」、「切り絵パロディ・贋作(がんさく)名画大全」や著書「画文集・ユメとバルーン」シリーズなどを発表。今回の個展では、猫がテーマの自作短編ストーリーに切り絵を付けた連作「猫にまつわる10のはなし」を中心に展示。「忘れられない猫の思い出」「 浦島太郎の後日譚」など10の世界を蔵の中で表現する。

 自分の作品のイメージと合った和風な雰囲気で、場所自体に物語があるようなこのギャラリーに魅力を感じたという高木さん。「白と黒だけの平面の世界で、前景・中景・遠景の大きさにしっかりと差をつけ、奥行きや空間を表現することを意識している。楽しみ方は自由。縛られず絵だけではなく空間にいることを感じてくれたら」と話す。

 同ギャラリーの営業時間は11時~18時。10月6日まで。

 猫をキーワードに、人と猫が共生する街となることを目的として2010年にスタートした「吉祥寺ねこ祭り」。吉祥寺の商業施設35店舗で、10月1日から31日まで様々なイベントが開催される。日本初の長編猫映画を集めた「吉祥寺にゃんこ映画祭」は、3会場で計7作品を上映。猫カフェ「CatCafeてまりのおうち」では本物の猫に囲まれながら映画鑑賞が可能。

 同イベント実行委員会の長谷部さんは「今年の吉祥寺ねこ祭りは昨年よりも店舗が増え、アート、雑貨、食べ物、映画、たくさんの猫が大集合。いつもとは少し違った吉祥寺の街を感じてほしい」と話す。

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