吉祥寺のアートセンター・オンゴーイング(武蔵野市吉祥寺東町1)で3月25日から、国立奥多摩美術館の館長・佐塚真啓さんの個展『佐塚真啓の中』が開催されている。
佐塚さんは、2009年に武蔵野美術大学造形学部を卒業。館長を務めている国立奥多摩美術館で、2014年に13日間だけ行った展覧会では都心から離れた山奥にあるにも関わらず1000人の観覧者を集め、一部ネットや口コミで話題となった。
同展のプロデュースを務めるのは写真家・赤石隆明さん、映像作家・小鷹拓郎さん、彫刻家・永畑智大さんの3人のアーティストで結成された「佐塚プロダクション」。佐塚さんがこれまで制作してきた写真や映像などの作品が3人の手によって展示される。
また、4月4日にはSF・文芸評論家の藤田直哉さんとアート集団・ジャポニカをゲストに迎えたトーク会『前衛のゾンビは地域アートの夢をみるか?2』、5日には『佐塚真啓とは何なのか?』というテーマで佐塚プロダクションのメンバーが展示の解説とレクチャーのイベント開催も予定している。
「いろいろな意味で自分自身について考える機会になりました。美術というモノに翻弄される1人の人間の姿として見ていただければと思います」と、展覧会について語る佐塚さん。また「見て下さった方一人一人といつかそれについて話ができたら幸せです。お時間、ほんの少しのご興味ございましたら、ぜひ足をお運び下さい。よろしくお願いいたします」とも。
入場料は400円(トークイベントは別途料金あり)。開催は4月5日まで。開館時間は12時~21時。休館日は月曜・火曜日。イベント詳細は http://www.ongoing.jp/ja/index.php まで。