グラフィックデザインを中心に、吉祥寺を拠点に活動するデザイン事務所で、CD、Tシャツなどを扱うセレクトショップ「METEOR(メテオ)」(武蔵野市吉祥寺南町1、TEL0422-48-8984)では4月27日から、「わたしのファミカセ展2013」が開催されている。
同展は、幼少期をファミコン(家庭用テレビゲーム機)に「育まれた」さまざまな職種のクリエーターが、ファミカセのラベルをキャンパスにオリジナルのファミコンソフトをデザイン・考案する展示イベント。2005年にスタートし今年で9回目を迎えた。今回は、招待作家のほか、一般公募作品を含めた89本を展示する。
同社社長で同展の企画者でもある坂上聡之さんは「デザイナーの友人と雑談をしていた時に、手近にあったファミカセが額縁に見えたのが展示を開催するきっかけだった」と振り返る。「ファミカセは若い世代にとっての共通体験であり、手頃な大きさで(ファミカセ自体が)色もカラフルなため、ゲームをモチーフとした場合、フォーマットとして最適だと思う」とも。
店内では、全作家の作品一覧とそのゲーム内容に関するコメントをまとめたカタログを用意し、「デッドボーラ―あたろう」「運び屋ダックス? 腰痛知らずの幻の湿布」「小石投げ」「文具戦争」「熊釣り」など思い思いのラベル作品と共に、考案されたゲーム内容を合わせて楽しむこともできる。
「当時のファミカセがそうであったように、『今』の空気が凝縮されていると思うので、それを全体から感じていただければ。ぜひお気に入りの1本を見つけてください」と坂上さん。
営業時間は13時~20時。月曜定休。5月31日まで。