杉並アニメーションミュージアム(杉並区上荻3、TEL 03-3396-1530)3階で現在、企画展「手塚治虫の温故知新~『osamu moet moso(オサム・モエット・モッソ)』と復刻マンガ展」が開催されている。
「手塚治虫アキバ化」をコンセプトに、さまざなクリエーターが手塚治虫作品を新たな作品に再構築するコラボレーション企画「オサム・モエット・モッソ」。これまでに秋葉原や新宿、神戸市などで巡回を重ね、参加クリエーターも増えてきた。
今回は、マンガ誌「月刊LaLa(ララ)」(白泉社)の「新増刊トリコロールLaLa 第1弾『青LaLa』」で手塚キャラとコラボした呉由姫さんのイラストをメーンビジュアルに、これまでに行われた展示で描かれた40作品を紹介。手塚アニメの主題歌映像をモニター上映するほか、フィギュアなどの立体物、復刻コミックス(小学館クリエイティブ)や手塚関連コミックスの複製原画なども展示する。アニメシアターでは、手塚治虫原作のアニメ作品も上映している。
「企画展では『温故知新』をテーマに、『本来の手塚作品』をクリエーターたちがどのように再構築したのか深く探れるものとなっており、来場者からも好評を得ている」と同ミュージアムの藤田輝さん。
「『マンガの神様』といわれた手塚治虫が亡くなって20年以上が過ぎ、作品を読んだことがない人も増えた。若手クリエーターが手塚作品を取り上げることで、幅広い世代の人に知ってもらい、読むきっかけになってもらえれば」と話す。
参加クリエーターは、文倉十さん、いとうのいぢさん、垣野内成美さん、KEIさん、高田明美さん、POPさん、美樹本晴彦さん、村田蓮爾さん、吉崎観音さんほか。
上映予定のアニメ作品は、「ASTRO BOY 鉄腕アトム」(2003年版)、 「ふしぎなメルモ リニューアル」「三つ目がとおる」「ブラック・ジャック」、映画「ぼくの孫悟空」、TVアニメスペシャル「100 万年地球の旅バンダーブック」など。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで、最終日は16時まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館し、翌日休館)。入館無料。12月16日まで。