吉祥寺のライブハウス「STAR PINE’S CAFE」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-23-2251)で8月21日、「プロジェクトFUKUSHIMA!」世界同時多発フェスティバル連動企画「08∞08∞3.11後の世界,吉祥寺,音楽の虹の橋」が開催される。
音楽家の大友良英さんらが発足した「プロジェクトFUKUSHIMA!」の一環として行われる「フェスティバルFUKUSHIMA!2012」。8月15日から26日までの12日間、福島市内をはじめ、全国各地で100を超えるフェスティバルの「同時多発」開催を目指している。
吉祥寺でのイベントは、昨年も行われた同フェスにスタッフとして参加した加藤みほさんが独自で企画し主催。「福島第一原発と同じ年に福島に生まれ育った私が、いま音楽でできる未来への『虹の橋』を、日本で一番住みたいとみんなが思うこの吉祥寺の街から始めたいと思った」と経緯を話す。
当日は、高田漣さん、青葉市子さんらソロミュージシャンをはじめ、類家心平さんらによるセッションバンドが登場する。「信頼できる音楽家の方」を中心に加藤さんが一人一人声を掛けて出演を依頼している。
「ソロ活動10周年を迎えた高田さんには『父・渡氏から引き継いだもの』として、名曲『鮪(マグロ)に鰯(イワシ)』を中心に、思い出話などを交えながら、現在へとつなぐ役割を担ってもらいたいと思っている。青葉さんには七尾旅人さんの『圏内の歌』のカバーを披露してもらう予定で、類家心平即興セッションでは、海上自衛隊・音楽隊出身の類家さんを中心に、50分ほどのセッションを展開してもらう」と話す。
「3月11日の大地震から、地球の姿も変わり、同時に私たちが生かされている地球に対して、根本的な生き方を考え直しながら、新しい未来をつくらないといけないと思う」と加藤さん。
フライヤーにも描かれている虹の橋のロゴについて、「プロジェクトFUKUSHIMA!のロゴの吹き出し部分を自分なりに応用し作ったもの。∞(無限大)の音楽のチェーンで、現実に負けない力をつないで行こうという強い思いを込めている」とも。当日、会場には義援金箱を設け、収益の一部も含め全て直接福島へ渡す義援金にする。
開場は18時、開演は19時。前売り=3,000円、当日=3,600円(以上、別途1ドリンク)。