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吉祥寺に一軒家カフェ「ふたつの木」-ベジタリアンメニュー、限定ランチなど

「ふたつの木」オーナー林さん夫婦。2歳になる息子の蒼介君と。

「ふたつの木」オーナー林さん夫婦。2歳になる息子の蒼介君と。

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 吉祥寺に6月、一軒家カフェ「ふたつの木」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-21-3390)がオープンした。店舗面積は約27平方メートル。席数はテーブル席が12席。

特製バナナケーキとはったいこソイ

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 昨年、築80年の自宅を改装、1階をカフェスペースとして5月からのプレオープン期間を経て、本格的に営業を開始した。「おうちに来たみたいにくつろいでもらえれば」と店主の林愛さんは話す。

 荻窪にある東京衛生病院(杉並区)で管理栄養士として勤めていた愛さん。その経験から「病気になる前に食事を変えることが大切」と強く感じたという。同店では健康を気遣い、ベジタリアンメニューも多くそろえるが、「ベジタリアンの人もそうでない人もみんなが楽しめるような場所にしたい」とあえてこだわらず、柔軟に対応している。「みんなのお母さんになった気持ちで作っている。自分にはごはんをつくることぐらいしかできないから」とにこやかに笑う愛さん。

 ランチメニューの定食は10食限定(980円)。ご飯、汁物、香の物、日替わりの総菜4品に、メーンは「ベジ」と「ふつう」から選べる。「開ける楽しみも感じてほしい」との思いから、おかずは3段の重箱に入れて出す。予約制で弁当(880円)も受け付けており、弁当箱は持参する人が多いという。カフェメニューも充実させ、人気の「はったいこソイ(580円)」をはじめ、ドリンクも豊富にそろえる。「特製バナナケーキ(380円)」はテークアウトもできる。

 フロアで接客を担当するのはご主人の洋平さん。「主人がいることで男性客も入りやすくなって、会話を楽しみに訪れてくれる人も多いよう。子どもの世話から何から本当に助けてもらっている」と愛さん。「新婚時代から一緒に助け合いながら何かできないかとずっと思っていた。人が集まる場所が好きなので、会話や雰囲気も含めて満足してもらえたらうれしい」と洋平さん。

 店名の「ふたつの木」は、木が二つ並ぶ「林」の名字から付けたそう。店で提供する米は大分に住む洋平さんの祖父母が作ったものを使い、9月には稲刈りの手伝いに帰省する予定だという。

 今月末から、店を開く前に不定期で開いていた料理教室を再開。「自宅で健康的な食事をみんながそれぞれ作ってもらうことが大事だと思っている。教室という形で伝えていけたらうれしい。食べ物を大事にしたり、自然に寄り添ったり、『エコ』という大層なものでもなくて、自分の小さな暮らしから少しずつ変えて、それが心と体の健康につながっていけば」と愛さん。

 営業時間は12時~19時(18時ラストオーダー)。月曜・火曜定休。料理教室についての問い合わせ・申し込みは同店ブログで確認できる。

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