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吉祥寺で「食」考えるトーク&上映イベント-「米スローフードの母」に迫る

アリス・ウォータースさんの著書『THE ART OF SIMPLE FOOD』(小学館、6月末発売予定)

アリス・ウォータースさんの著書『THE ART OF SIMPLE FOOD』(小学館、6月末発売予定)

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 吉祥寺の多目的スペース「キチム」(武蔵野市吉祥寺本町2)で6月9日、編集者・菜園学習研究者である堀口博子さんによるトークとドキュメンタリー映画「Beyond Organic」の上映イベントが開かれる。

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 司会は、「アリス・ウォータースに学ぶ会」の発起人である「daylight kitchen」(渋谷区)店主で音楽家・ピアニストの塚本サイコさんと、武蔵野市に「食育菜園」を作る活動をはじめ、食と農を通じた多岐にわたる活動を展開する高橋一也さんが務める。

 イベントは、堀口さんらが翻訳・編集を担当したアリス・ウォータースさんの著書『THE ART OF SIMPLE FOOD』(小学館、6月末発売予定)の出版を記念して開催。ウォータースさんはアメリカの食育プログラム「エディブル・スクールヤード」の創立者でアメリカ初のオーガニックレストラン「シェ・パニーズ」のオーナーシェフを務めるなど、「アメリカスローフードの母」ともいえる人物。

 堀口さんは、ウォータースさんの活動「エディブル・スクールヤード」の取り組みを日本に紹介する『食育菜園 エディブル・スクールヤード』(家の光協会)の翻訳・編集も手掛けている。

 当日はこれまで堀口さんが取材してきたことや書籍で紹介するレシピの秘話、ウォータースさんのさまざまな思いや活動についてトークするほか、ウォータースさんが支援した農家でもある、開発の進むカリフォルニアで住宅地に囲まれた農場を守った若き農場主の闘いの記録を描いたドキュメンタリー映画「Beyond Organic」を上映する。

 「スローフードと言ってもただ健康にいいものを食べるというだけでなく、食べること、食べ方を変えることで地域やコミュニティー、教育に至るまで社会を変えていけるというメッセージがアリスの活動にはあると思う。アリスを紹介した米テレビ番組の映像なども交えつつ、アメリカの食を変えてきたアリスの功績や考え方、『エディブル・スクールヤード』のこと、アメリカのバークレーで起こっている食のムーブメントについてなど『フードコミュニティー』をテーマに、取材を通じて見えてきたことを伝えられたら」と堀口さん。

 18時開場、18時30分開演。チケットは前売り=2,300円、当日=2,500円(ドリンク代別)。申し込み方法は同店のホームページで確認できる。

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