吉祥寺の「ギャラリー ・フェイス トゥ フェイス」(武蔵野市吉祥寺南町1、TEL 0422-70-0885)で5月12日より、木藤恭二郎さんの個展「時間の休日」が開催される。
木藤さんは1952(昭和27)年 埼玉県生まれ。第16回日仏現代美術展(1990年)での日本テレビ奨励賞を皮切りに、数々の賞を受賞。第17回伊豆美術祭絵画展(1999年)では大賞を受賞し、作品は別府市美術館、浜松市美術館などに収蔵されている。
同展では、白亜や砥(と)の粉などを用いた背景から色のある形象や静物が浮かび上がる作風で、新作・未発表作約20点を展示。同ギャラリーで昨年11月に開催された二人展「木藤恭二郎+高島進展 時を刻む線ー現れる面」でも展示した、白い下地材と黒鉛の組み合わせによる無彩色シリーズ作とは異なる作品群となる。
「20年来発表している白黒の作品と並行して、色彩のある作品を制作してきた。日常の思いを込めた作品を通して、『時間の休日』をお届けできれば」と木藤さん。
同ギャラリー代表の山本清さんは「昨年の二人展で好評を博した画家、木藤さんの個展。作品と長い時間対話を繰り返しながら制作する姿勢は同じながら、今回は具象的イメージの中に作家の新しい試みが見いだせる。繊細で緻密な画面の中に流れる時間の豊かな表情を堪能してほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は12時~19時。月曜休廊。今月27日まで。