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大音量の2週間「爆音映画祭」が開幕-吉祥寺バウスシアター

「ゴジラ」(1954)水爆実験でよみがえったゴジラが街を破壊しつくす ©東宝

「ゴジラ」(1954)水爆実験でよみがえったゴジラが街を破壊しつくす ©東宝

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 吉祥寺バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3555)で6月24日より、大音量で名作映画27本を上映する「第四回爆音映画祭」が開催される。

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 2008年にスタートした同映画祭。通常の映画用の音響セッティングではなく、音楽ライブ用のサウンドシステムを使い、ボリュームを限界まで上げて映画の描く世界を「爆音」を通して観賞する。通常の映画上映館では体験できない迫力ある映画の鑑賞スタイル。こうした「映画祭」は世界でも例を見ないという。

 上映作品27本は以下の通り(50音順)。「AKIRAデジタル・リマスター版」(1988)、「ALIアリ」(2001)、「アンストッパブル」(2010)、「インランド・エンパイア」(2006)、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」(2005)、「エレメント・オブ・クライム」(1984)、「怪獣大戦争」(1965)、「海底軍艦」(1963)、「キック・アス」(2010)、「恐怖女子高校 暴行リンチ教室」(1973)、「極北の怪異(極北のナヌーク)」(1922)、「狂った野獣」(1976)、「ゴジラ」(1954)、「GO!GO!7188“GO!!GO!GO!GO!! Tour”Live 8.7.2010 Tokyo」(2011)、「サウダーヂ」(2010)、「ゼイリブ」(1988)、「セーラー服と機関銃」(1981)、「ソウルメン」(2008)、「ハーダー・ゼイ・カム」(1972)、「バッド・ルーテナント」(2009)、「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」(1966)、「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」(2009)、「ミレニアム・マンボ」(2001)、「ゆらゆら帝国2009.04.26LIVE@日比谷野外音楽堂」(2010)、「夜よ、こんにちは」(2003)、「ザ・ローリング・ストーンズ レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザーHDリマスター版」(1983)、「ローラーガールズ・ダイアリー」(2009)。

 「4年目を迎える今年は、『ゴジラ』シリーズの監督・本多猪四郎さんの生誕100年ということもあり、東宝が製作した『ゴジラ』のほか、日本が世界に誇る特撮映画を特集する。有名な『ゴジラ』のテーマソングを作曲した伊福部昭さんをトリビュートしたライブも企画し、井上誠さん率いるバンド『ゴジラ伝説』のライブを行うのも今年の見どころでは」と同館の武川寛幸さん。「没後2周年を迎え、その命日に上映されるマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』も要チェック。都内のさまざまな劇場で上映される『THIS IS IT』だが、劇場によって音も違うので聴き比べてみるのも面白いかも」という。

 そのほかの注目作品では、「かねてから『爆音映画祭』が応援し続ける社会派映画製作チーム『空族(くぞく)』の新作、『サウダーヂ』のワールドプレミア上映を見逃してほしくない。不況と空洞化が叫ばれて久しい地方都市、山梨県・甲府が舞台。崩壊寸前の土木建築業、日系ブラジル人、タイ人をはじめとするアジア人、移民労働者たちや、『ラップ』を通じて世の中に訴える若者たちのヒップホップグループ。彼らが過酷な状況の下で懸命に生きているむき出しの『生』の姿を描いた作品」と武川さん。

 「『アンストッパブル』で描かれる暴走する列車のごう音はまさに『体感する映画』。『バッド・ルーテナント』は人間の善と悪を説く作品だが、劇中の意外な音楽の使い方が、とっても際立つ作品。音を大きくし、音楽の使い方、効果音の使い方を注意深く聞くことによって、映画のもつポテンシャルをさらに増幅させる効果が生まれる」と話す。

 今年は試験的にそれぞれ限定50枚の「前売り券」を販売したところ、「『キック・アス』『AKIRAデジタル・リマスター版』『ゆらゆら帝国 2009.04.26 LIVE@日比谷野外大音楽堂』は人気で、即完売した」という。 特に「キック・アス」「AKIRAデジタル・リマスター版」は映画祭の事前リクエスト投票で上映が決定した作品。「『もう見られないのか』『買えないのか』という問い合わせが殺到しているが、座席数200席のところ、前売り券は50枚しか販売していない。当日券は150枚程度用意しているので安心してほしい」と話す。「全27本の『爆音』映画、ぜひお気に入りの作品を見つけてください」とも。

 入場料は1,300円(前売り券の販売は23日まで)。「当日券」は上映当日10時30分より劇場で販売(24日・7月2日~9日のみ19時より販売)。上映スケジュール、詳細はオフィシャルホームページで確認できる。7月9日まで。

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