高円寺を舞台とした映画「おやすみアンモナイト」が1月30日より、公開される。
同作品は、高円寺で「祭り」を追求し活動する、伝説化された松本哉(はじめ)さんをモデルに、現代を生きる若者たちの泣き笑いを描いたノンフィクション群像劇。出演は、辻岡正人さん、疋田紗也さん、黄金咲ちひろさん、神楽坂恵さんほか。監督は増田俊樹さん、脚本はレイチェル・マキさん、昼間たかしさんが手がけた。
松本さんは、リサイクルショップ「素人の乱5号店」(杉並区高円寺北3)の店長。2005年、高円寺・北中通りにリサイクルショップ「素人の乱」を開店。仲間とともにリサイクルショップ以外に、古着店、カフェなど同名の店舗を次々と出店した。2007年には、杉並区議会議員選挙へと出馬し、1,061票獲得するも落選。選挙活動を名目に高円寺駅前を練り歩き、DJイベントを行うことで若者主導のカーニバルを生み出した。著書に「貧乏人の逆襲!タダで生きる方法」(筑摩書房)、「素人の乱」(河出書房新社)などがある。
同作品の広報担当者は「撮影は高円寺の駅前やその周辺で行われ、若者たちの熱い思いがあふれる高円寺の姿が感じられる」と話す。「鑑賞後、誰もが『これって、俺の話かよ!?』と戸惑う、涙と笑いのエピソード満載。21世紀の新たな10年を観客に提示する『素人の乱』の革命前夜を完全映画化した」とも。
1月30日より、渋谷ユーロスペース(渋谷区)でレイトショー上映する。