吉祥寺のアートスペース「Art Center Ongoing(アートセンター・オンゴーイング)」(武蔵野市吉祥寺東町1、TEL 0422-26-8454)は現在、駒井翔平さん、齋藤達夫さん、齋藤雄介さんによるグループ展「心の平和」を開催している。
1983(昭和58)年生まれの駒井さんは、今年多摩美術大学美術学部絵画学科を卒業。アーティストが使い慣れた絵筆などの画材道具を利用して、「古代兵器をにおわせる」武骨な立体作品を制作している。
齋藤達夫さんは1947(昭和22)年生まれ。阿佐ヶ谷美術学園フォルム洋画研究所で洋画を学ぶ。淡いパステル調の図形に太い線を組み合わせる色彩作品を作る。
齋藤雄介さんは1981(昭和56)年生まれ。2006年に武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業。本来定着することのない相性が悪い素材を接合させ、素材の重力は無視したアンバランスな作品を制作する。
小川さんは「年代もテーマも異なる三人の作家が、共通のメッセージである「心の平和」をどのように発信するのか、ぜひ見てほしい」と来場を呼びかける。
会期中、各種イベントも開催。「一夜限りの雑庵ナイト『朝までpanic』」(29日20時~)では、2杯目の注文にスペシャルドリンクを提供。「special talk event 2」(30日19時~)には、同展企画者の加藤慶さん、Ongoing代表の小川希さん、あいちトリエンナーレ2010アシスタントキュレーターの吉田有里さんが登場する。参加料は1000円(1ドリンク込み)。
加藤さんは「それぞれテーマが違うが、このモヤモヤする現状に対して何かを導き出そうとしている共通の強い意志を感じる。この展覧会が、僕自身を含める『アート野郎』に対して、もう一度戦う姿勢を思い出すきっかけになるだろう」と話す。
営業時間は12時~21時。月曜・火曜定休。今月30日まで。