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JR吉祥寺~三鷹間高架下「中央高架下公園」に市内初のユニバーサルエリア

中央高架下公園 ユニバーサルエリア(西側出入り口)

中央高架下公園 ユニバーサルエリア(西側出入り口)

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 今年4月にリニューアルオープンした「中央高架下公園」(武蔵野市御殿山1)に10月17日、同市初となるユニバーサルデザイン遊具を設置したユニバーサルエリアがオープンした。

今回設置したユニバーサルデザイン遊具「ディスクブランコ」

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 1972(昭和47)年開園の同園は、施設の老朽化をきっかけに再整備が決定。近隣には園庭を持たない保育施設が多く散歩保育などのニーズがあるほか、民間の駐車場と隣接し車いすやベビーカーで来園しやすい環境であることから、「誰もが利用できる全天候・多世代型の公園」としてリニューアルした。4つのエリアのうち「乳幼児・幼児対象エリア」「幼児・児童対象エリア」「大人・高齢者対象エリア」の3エリアは先行してオープンしており、今回のユニバーサルエリアで全エリアのリニューアルが完了となる。

 設置したユニバーサルデザイン遊具は「ディスクブランコ」「オムニスピナー」「イスブランコ(3連ブランコのうち1基のみユニバーサル対応)」の3種。武蔵野市環境部緑のまち推進課の中川貴之さんは「今回設置した遊具の一つ『ディスクブランコ』は、座る場所が、子ども2人が寝られるほどの大きな円盤状になっている。座るのが困難な子どもなども仰向けやうつ伏せの状態で乗ることができる」と説明する。今月29日10時~11時(予定)には、現地で「ユニバーサルデザイン遊具の使い方教室」も開く。

 中川さんは「ユニバーサルエリアのある当園は、障がいの有無や年齢を超えて一緒に遊ぶことができる。園内では、小さな子どもが遊具を使う際に、『どうぞ』と譲り合いの声がけを通して保護者同士の交流も生まれている。全天候・多世代型の公園として、多くの方が集い、あらゆる交流が生まれる場になっていけば」と期待を込める。今後の展開については、「ユニバーサルデザイン遊具を設置するに当たっては、『一般的な遊具と比較し、同伴する介助者のスペースも考慮するため、より広いスペースが求められる』『自家用車などの送迎を想定する場合は駐車場の確保が必要になる』など、いくつかの課題がある。今回初となる当園の利用状況を検証し、他の市立公園についても検討していきたい」と話す。

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