吉祥寺を中心に活動するアーティストが作品を発表してきた「吉祥恬如(きっしょうてんにょ)」のアート展が10月31日、始まる。「三角」をテーマとした「サンカク△カンケイ」の開催で10回目を迎える。会場は2014年の2回目から使っている吉祥寺第一ホテル(武蔵野市吉祥寺本町2)1階のギャラリーケイ(TEL 0422-21-2350)。
同展の主催でプロジェクトを立ち上げたデザイナーの三村はじめさんは「春と秋に1回ずつ、5年間続けてきた。テーマは羊に始まって、黒、和、赤、猫、藍など。作家は回ごとに常連から初めて参加とさまざまだったが、金沢、福岡、熊本からの参加も増えてレベルも上がってきた。グループ展なのでバランスを大切にしている」と今までを振り返る。
10回目を機に「吉祥恬如」を広く知ってもらう試みとして、10月1日から武蔵境駅北口の複合施設QuOLa(クオラ)1階ギャラリーに前展「藍●I」の作品を展示。大型ビジョンで15秒のCM動画を流している。(●=ハート)
参加アーティストは三村さん(糸と布)、小張恵子さん(ジュエリー)、はんなり凛音さん(ガラス小物)、MIKI TANAKAさん(キャンドル・ワックスアート)ら9人。素材が3点、とんがりがある、3の数字など、作品のコンセプトや何を作るかは作家に任せるという。「三角につながるストーリーがあればいい」と三村さん。自身は段染めモヘヤと光沢糸を2本絡めて編んだ三角形のモチーフを20個つないで作ったベレー帽を出品。10個を三角形にディスプレーする。
「テーマで和を扱ったので、四角も取り上げたい。これからの才能の発掘し、遊び感覚のある、こじゃれた作品を吉祥寺から発信する場所になれたら」と意欲を見せる。
開催時間は12時~18時(初日は16時からオープニングパーティー、最終日は16時まで)。入場無料。11月5日まで。