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吉祥寺の生花店「ロビニエ」、移転から3年 ペーパーフラワーも

中道通りに面した角に店を構える「ロビニエ」の入り口

中道通りに面した角に店を構える「ロビニエ」の入り口

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 吉祥寺のフラワーショップ「ROBINIER(ロビニエ)」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-27-5638)が、中道通り内で現在の場所に店を移転して3年がたった。

SAGURAフラワー。 パリから折りたたんだまま届くのを手で 広げて飾る

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 KISSACO(キッサコ)が経営する同店は、フラワーアレンジメントの講師も務める柳田かよ子さんが2012年10月に開いた。「お花の師匠」だったフランス人の教えを体感しにパリに飛び、約1カ月構想を練って店のコンセプトを決めたという。店名の「ロビニエ」は開店準備のとき最初に滞在したパリのアパートの隣に生えていた木の名前から付けた。開店後、仕入れのために毎年フランスに渡るとき、高校、大学、大学院でフランス語を学んだ長女の雅世さんが通訳として母親をサポート。現在は店長を務める。

 店舗面積は約10坪。生花は葉物や珍しいものなど常時40種類以上をそろえる。「気軽に1本から買い求めてほしい」と150円から販売。奥にはフラワーアレンジメントと「植物学的な絵画」を学ぶボタニカルアートの教室を開けるスペースを設ける。

 フラワーアレンジメントは、「華道を習ったので本格的に学びたい」人もいるため、「プライマリー」「アドバンス」「デザイナー」とクラスを設けている。基本のレッスンは月に1回~2回、13時~15時で、1回のレッスン料は7,000円(体験5,000円)。ボタニカルアートは植物画家の芝田美智子さんが講師を務める。生花店だからこそそろえられる珍しい葉物を画材にできるため、絵のモデルとなる花選びから、基本のデッサンまでを細かく指導する。レッスンは月に5回。第1・2・3水曜の13時30分~16時30分と18時30分~21時30分(第2水曜は昼のクラスのみ)。1回のレッスン料は5,000円(体験3,500円)。

 移転して3年を過ぎ、かよ子さんは「開店時の原点に戻って、花=植物の持つありのままの魅力を形にして紹介することに心を込めたい」と話す。店を始めるときにパリで出合ったペーパーフラワー「L’APARTE(ラパルテ)」(パリ)の正規代理店として国内では同店のみで扱っている商品の販売に力を入れたいとし、担当する雅世さんがデザイナーの作り出す世界観を忠実に再現して紹介するため、パリに仕入れに行く度に指導を受けているという。

 ペーパーフラワーは主にネムノキを原料とし、色がカラフル。デザインから染めまで全て手作りのため、色味や大きさに微妙な違いが出る。代表的な「SAGURAフラワー」が24色(600円~)、「蝶(ちょう)」が12色(400円~)。アレンジに使う球形の花瓶は500円~。

 「吉祥寺には自宅を花ですてきに飾りたい。生け花の概念を捨てて自由に花を楽しみたいという方がいる。お客さまが日常に立ち寄って、花のことを語り合う場所になりたい」と話すかよ子さんは「店側の事情もあってゆっくりとしたペースで営業を続けてきた。デンマーク、オランダ、イタリア、フランス、ベルギー、スイスから絞り込んで店に置いている植物をモチーフにした雑貨の素晴らしさをもっと広く多くの方に伝えていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~19時。木曜・日曜定休。

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