吉祥寺の井の頭恩賜公園(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-47-6900)で3月26日、「井の頭かんさつ会」が開催される。主催は同公園と玉川上水周辺で自然観察会を続けている「井の頭かんさつ会」。後援は東京都西部公園緑地事務所。
143回目のテーマは「春の生き物」。9時45分に井の頭公園ボート乗り場周辺に集まり、12時までの2時間、公園内を歩いて観察する。
3月後半になり気温が15度を超えると昆虫の活動が活発になる。成虫で越冬した「テングチョウ」や「キタキチョウ」、やさなぎで越冬した「モンシロチョウ」が羽化したところを観察できる。成虫は春のみに現れるという小さい「ビロードツリアブ」も日なたで見つけられるという。
園内に咲く紫色をしたアブラナ科の「ムラサキハナナ」、別名「ハナダイコン」に各種の蝶が蜜を求めて飛来する様や、春の雑草「オオイヌノフグリ」にアブの仲間「ホソヒラタアブ」が飛んでくるのを目にすることもできる。
案内役には日本自然保護協会(NACS-J)の養成講習会を受けたボランティアリーダーの自然観察指導員9人に森林インストラクターも加わり、総勢14人が同行する。
定員は30人で年齢制限はなく、自然観察に関心がある人なら誰でも参加できる。
企画を担当した佐藤誠さんは「今回は募集早々に定員が埋まってしまった。次回は4月30日で、井の頭公園に咲く花をテーマとするかんさつ会を実施する。4月の井の頭公園を観察しにぜひ参加してほしい」と話す。