暮らす・働く 学ぶ・知る

井の頭公園の弁天池で「かいぼり」進む 池底歩くツアーも

水が抜けて池底が見えている井の頭公園の弁天池。池底ツアーではここを歩く

水が抜けて池底が見えている井の頭公園の弁天池。池底ツアーではここを歩く

  • 0

  •  

 「かいぼり」作業が進行している井の頭恩賜公園(武蔵野市御殿山1)の弁天池で現在、11月10日から始まった排水ポンプによる水抜き作業が行われている。同池の水を抜くのは1987(昭和62)年以来で、28年ぶりに池底が現れた。

[広告]

 「かいぼり」とは池の水を抜き、池を干す作業で、目的は水質の改善や外来生物の駆除。同園では2017年5月の開園100年周年に向けて関係団体や行政で組織された「井の頭恩賜公園100年実行委員会」が取り組んでいる「水と緑の再生」の最優先事業として、井の頭池本来の豊かな姿を取り戻すために行っている。

 ポンプでみ上げた水は「ボート池」に排水。抜いた水で「ボート池」の水があふれないようにひょうたん池近くにある水門を調整して「神田川」に排水している。

 かいぼり作業を取り仕切る西部公園緑地事務所工事課課長の米田剛行さんは「水抜きは予想していたよりも湧き水が豊富で日程はやや遅れ気味だが、作業は順調に進んでいる」と分析する。池干しは来年2月中旬までを予定しているが、「季節によって湧き水の量は変化する。水が残っていると外来種を全て死滅させるのは難しいが、カラカラに干上がらなくても、土が空気に触れることで浄化はできる」とも。

 水が抜けて底に降りられるようになった同池では池底を歩く催し「キミも池底人(ちていじん)になろう!いのかしら池底ツアー」を12月12日から行う。企画・運営はPO法人「生態工房」(吉祥寺本町4、TEL 0422-27-5634)。13時に同園内の弁財天付近に立つ「ちいさい秋みつけた」歌碑前に集合し、1時間程度池の中を探索する。汚れてもいい服、長靴着用での参加を呼び掛ける。

 同池では護岸補強工事を済ませた後水を入れる。同園内にあるお茶の水池、ボート池、ひょうたん池のかいぼりは2014年以来2年ぶりとなる来年1月から予定している。水抜き作業は1月14日に始める。

 ツアーの開催日は土曜、日曜、祝日(12月29日~1月3日を除く)。先着15人。事前予約不要。2016年1月11日まで。詳細は同園内に設置された案内所「かいぼり屋」へ

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース