井の頭自然文化園は12月2日と6日、参加対象を16歳以上に限定した「大人のための動物園・水族園講座」を開催する。
同講座は上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、葛西臨海水族園が16~17年前から続けている合同企画で、同時期に各園が独自のテーマで講座を開講する。
井の頭自然文化園では2つの講座を用意する。半日かけて動物園(本園)と水生物園(分園)を見て回る「動物園・水族園の楽しみ方(半日コース)」では、動物解説員が同行して園内を案内し、オシドリ、「ゾウのはな子」、ヤマネコなど動物の見方を解説。さらに井の頭池の現状や飼育の裏側を見学し、動物園や水族園が担う役割も説明する。
運営を担当する教育普及係長の大橋直哉さんは「土、日に定例で行っているガイドツアーは約45分だが、同講座は2時間半。しかも少人数なので質問にも多くの時間を使って答えられる。こどもと一緒だと、ゆっくり聞けないようなこともぜひ質問してほしい」と話す。「解説内容のレベルが高いことも大人ならではの楽しみ方」とも。
テーマを一つに絞って動物の魅力をじっくり研究する「げっ歯類学入門」ではリスを取り上げる。観察は本園にある「りすの小道」で行う。参加者一人一人がクルミに印を付けて分かりやすい場所に置き、リスが食べるところや埋める様子を記録に取りながら追跡する。「一つのクルミが追跡できなくなったら2つ目を置いて追跡を続けてもらう。時間をたっぷり取っているので、1人5個まで観察できる」と大橋さん。「げっ歯類総論」として資料館でいろいろな頭骨を見た後は園内で飼育される同じげっ歯類のモルモットを観察、大人の塗り絵も行う。
「半日コース」は9:時30分~12時。定員20人。「げっ歯類学入門」は9時:30分~15時。定員15人。参加費・入場無料。応募方法はホームページで確認できる。応募締め切りは11月13日。