「いせや」木造店舗終了-併設の精肉店も閉店

「これからもいせやをご贔屓に」と西島店長

「これからもいせやをご贔屓に」と西島店長

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 吉祥寺の老舗焼鳥と精肉の店「いせや総本店」(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-47-1008)は9月25日、木造店舗での営業を終了した。

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 最終日は、定刻の22時を過ぎても常連客でにぎわい、同店店長の西島泰助さんは、「みなさん、ありがとう。これからもよろしくお願いします」と繰り返した。

 同店の原点は、精肉の卸業。現本店の裏手の住宅街の一角に工場を構え、現在も精肉業を営んでいる。「いせや総本店」は、先代の清宮栄蔵さんが昭和2年に工場の一角に開業した。「当時捨てていた豚肉のホルモンを焼いて食べる従業員用のまかないのメニューが地元の人にも好評となったことが、店舗を展開するきっかけだった」という。

 古い木造家屋とともに閉店するのは、併設の精肉小売店。飲食店は、吉祥寺駅の北口に仮店舗を構え、ビルが建設されても1階と2階で営業する。同社の総合食肉卸売部の統括マネージャーである川畑賢造さんは、「本店に併設している精肉屋は今日で最後。裏手にある工場に足を運んでもらえば小売りもします」と話している。

 仮店舗は吉祥寺駅の北口、旧三越の裏手で、10月4日にオープンする予定。建て替え後、2008年春にはビルの1階と2階を使って「いせや」を再オープンする。その後、井の頭公園隣りに位置する公園店のリニューアルも検討しているという。

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