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吉祥寺を舞台にした映画「あんてるさんの花」-ハモニカ横丁などで撮影

ハモニカ横丁での撮影風景 ©2011「あんてるさんの花」製作委員会 撮影=松木雄一

ハモニカ横丁での撮影風景 ©2011「あんてるさんの花」製作委員会 撮影=松木雄一

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 吉祥寺のハモニカ横丁などで8月5日から10日間、映画「あんてるさんの花」のロケーション撮影が行われた。

居酒屋「あんてる」として撮影に使われたタイ炭火酒場「ラコタ」(関連画像)

 吉祥寺で居酒屋「あんてる」を営む安藤照夫(小木茂光さん)とその妻・奈美子(田中美里さん)。ある日地元のコミュニティーラジオにゲスト出演した安藤照夫は、「花が咲いた時に触れると、触った人だけが幻を見られる」という不思議な花の話を聞く。ラジオ収録の帰り道、偶然近所の花屋でその花に出合い思わず買ってしまう。居酒屋の常連客はその珍しい花に興味津々――。映画は、花に触れた人たちに起こる不思議な体験を通して、「大切な人」「人とのつながり」を描いていく。

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 舞台となる居酒屋「あんてる」は、タイ炭火酒場「ラコタ」(本町1)で撮影が行われ、ハモニカ横丁、むさしのFM、武蔵野プレイス正面の公園、ライブハウス・吉祥寺シルバーエレファントなど、おなじみの場所でロケが行われた。猛暑の中、早朝から深夜までかかるタイトなスケジュールでの撮影は10日間で無事終了した。「撮影の合間に出演者から『すごく面白い街』と口をそろえて言ってもらえた」と話すのは、今作品の発案者・プロデューサーで地元吉祥寺に住む松江さん。

 「生活空間と大型商業施設、商店街、公園、ライブハウス、劇場、映画館。これだけの施設が徒歩圏内に密集し、さらにハモニカ横丁のような独特の雰囲気を持った一角もある。これこそ吉祥寺ならではの光景。新旧・大小が入り交じり、文化と商業と生活そのものが交錯している街並みで展開される物語が、よりオリジナリティーを伴い、それぞれを高められる関係になれた」と松江さん。

 監督の宝来忠昭さんは、1978(昭和53)年福岡県生まれ。大学在学中から自主映画を撮り始め、卒業後はフリーの助監督として、映画「花とアリス」「いちばんきれいな水」、テレビドラマ「エンジン」などさまざまな作品に携わってきた。「吉祥寺は若い人も多く、流行に敏感でありながら、昔ながらの人情や風情もある街。日常の出来事があちこちで起こっている生活の匂いもする。普通の生活がある一方、不思議なことが起こりそうなファンタジーなムードは、この映画にぴったり」と宝来さん。「街の息遣いや魅力を感じてもらいながら、大切な人や宝物のような思い出について、あらためて考えてもらえるきっかけになれれば」とも。

 公開は2012年春を予定。