コピス吉祥寺A館7階の「武蔵野市立吉祥寺美術館」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-0385)で7月9日より、古川タクさんの展覧会「『あそびココロ』~1本の線から~」が開催される。
古川タクさんは1941(昭和16)年三重県生まれ。代表作「みんなのうた」(NHK)をはじめ、アニメーション作家として多くの賞を受賞。イラストレーター、絵本作家としても幅広く活動し、近年は東京工芸大学アニメーション学科で教鞭(きょうべん)も執る。
昨年夏に開催されたアートと音楽のイベント「きちじょうじのなつやすみ」で会場にもなった同館。「イベントで古川さんの作品や東京工芸大学の学生さんの作品を上映した際、この展覧会のお話をさせていただいた。古川さんは常に面白いことを探して、みんなを楽しませる仕掛けを考えている方」と紹介するのは同館・同展担当の関さん。「時代と共にアニメーション制作も変化してきたが、古川さんの描き出す短編作品はパラパラ漫画のような軽妙さがあり、アニメーションの根源である『絵が動く』という現象への単純な驚き、面白さをあらためて思い起こさせてくれる」とも。
同展ではアニメーション作品の上映のほか、200点に及ぶイラストや絵本原画、インスタレーションなどを展示し、古川さんの多方面にわたる創作活動を紹介する。
関連イベントとして9日(19時~20時)には同施設3階「吉祥空園SORA」で屋外イベント「屋外上映会」(無料、雨天中止)を、16日(14時~15時30分)には同館音楽室で対談「古川タク×林静一 漫画、絵本、アニメーションについて気ままに話そう」(定員90人、無料、要予約)を、8月6日(14時~16時)には同館音楽室でワークショップ「パラパラ漫画をらくがきしよう!」(小学生以下の子どもと保護者15組30人、500円、要予約)を、それぞれ開催する。
「遊び心あふれる楽しい展示に。ふにゃふにゃの線から浮かび上がる、時にあたたかく、時に鋭いユーモアの世界を楽しんでほしい」と関さん。
開館時間は10時~19時30分。水曜休館。入館料100円。8月14日まで。