武蔵野市をホームタウンとするクラブチーム「横河武蔵野FC」が4月24日、町田市立陸上競技場(町田市)で宿敵「町田ゼルビア」と対戦する。両者の戦いは「南北多摩合戦」と呼ばれ、共に多摩をホームに持つチームにはプライドを懸けた因縁の対決となる。
横河武蔵野FCは全国18チームが所属する日本フットボールリーグ(JFL)に加盟するクラブチーム。このアマチュアのトップリーグから「Jリーグ」に昇格するチームも生まれるため、JFLはJリーグへの登竜門としての役割も担っている。同チームは1939(昭和14)年に横河電機の社内同好会の発足からスタートし、1978(昭和53)年に関東リーグ昇格、そして1999年に現JFLに昇格を果たす。JFLの中でも最も歴史が古いチームとなる。現在は独立したクラブチームとしてチーム名も「横河武蔵野フットボールクラブ」となり、武蔵野市に根ざした地域密着型アマチュアクラブチームとして活動する。
対する町田ゼルビアはJFL加盟3年目。設立1年目から今年で13年目となる同チームとしては、同じ多摩地域の「北」と「南」に位置するプライドと意地が交錯する対決として、数々のドラマを生んできた。過去の対戦成績は3勝1敗。震災の影響で開幕が延期され、初戦にあたる今回の5度目の戦いはアウェーの町田で行われる。
横河武蔵野FC広報担当の加藤木さんは、「注目の選手」としてFWの小林陽介選手(背番号9)を挙げ、「5年ぶりにチームに復帰し、闘志あふれるプレーでチームをけん引してくれる。最後までゴールを狙い続けるストライカー」と紹介する。「ホームスタジアムを武蔵野陸上競技場とし、武蔵野の人たちに愛され、誇りとなるクラブ作りを目指している。地域のお祭りにも積極的に参加し、市民の皆さんとの触れ合いも大切にしている。ぜひ応援をお願いしたい」