昭和8年開業の履物店「甲州屋」が閉店

鼻緒をすげる店主・幡野さん

鼻緒をすげる店主・幡野さん

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 吉祥寺で73年間営業を続けてきた「甲州屋」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-5907)が9月5日、閉店する。

 同店は1933年(昭和8年)、吉祥寺の下駄屋で下働きをしていた先代が創業。現在は、二代目・幡野弘さんが後を継ぎ、「履物文化の伝承」をテーマに「対面販売」で国内の職人の手による下駄と草履を販売してきた。

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 閉店は、「外国製の廉価な下駄や草履が大量に出回ったことなどから国内の職人が減少し、思うように商品が集められなくなったため」(幡野さん)だという。「足の癖や状態に合わせた鼻緒の『すげ』が履物の肝。履物文化の無い外国で作られた出来合いの製品が、痛い・履きにくいといったマイナスイメージを作り上げたように感じられ残念」と話している。幡野さんは閉店後も、ホームページで日本の履物文化を発信し続けるという。

 閉店後、同店跡の物件はテナントとして貸し出され、飛行船企画(武蔵野市中町2)が全国展開する「猫」がテーマの衣料品店「HIKOSEN CARA(ヒコウセン カーラ)」の入居が決まっている。

甲州屋

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