リクルート住まいカンパニーによる「2016年 みんなが選んだ住みたい街ランキング関東版」が発表され、吉祥寺が総合2位となった。
この調査は関東(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)在住の20~49歳の男女3996人にインターネットによるアンケート調査を実施したもの。沿線を選んだ後、駅名を選ぶという選択方式で、最も住んでみたい街(3点)、2番目に住んでみたい街(2点)、3番目に住んでみたい街(1点)と回答を点数化し順位付けする。吉祥寺は調査開始以来、4年連続の1位から2位へと順位を落とし、80点差で恵比寿が1位となった。 以下、横浜(3位)、武蔵小杉、自由が丘(同率4位)、目黒、池袋、新宿と続く。
今回の調査について、同社の畑田さんは「共働きの増加や年収の二極化などの要因で、買い物や交通といった実質的な利便性を求めるとともに、等身大で過ごすことのできる街を求める傾向が年々高まっている。特に近年は池袋や北千住、赤羽などが大きくランクアップすることから見られるように、価値観が多様化し、憧れだけが選ばれる街の条件ではない」と分析している。
吉祥寺2位の要因としては、「住みたい街ランキングは、再開発などニュースによる話題性がランキングに敏感に反映される傾向にある。恵比寿では『日本初上陸』といった話題性のあるトピックが絶えずメディア露出が高まった。一方、吉祥寺は恵比寿に比べ、昨年はニューオープンなどの話題が少なく、例年よりも注目度が低かったことがランキングに影響していたのかも」とも。
今後について、「いかに話題性を作り続けることができるか。新規層の流入循環を止めないことが人気の街ランキングの上位を保つ一つの要素」と畑田さん。