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吉祥寺の額縁専門店「すけっちはうす」、展覧会シーズン到来で忙しさ増す

額縁専門店「すけっちはうす」店内の様子

額縁専門店「すけっちはうす」店内の様子

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 10月に入り展覧会シーズンを迎え、吉祥寺の額縁専門店「すけっちはうす」(武蔵野市吉祥寺南町1、TEL 0422-71-7480)が忙しさを増してきた。

店主の福田博直さん。額に入れた鏡を背に

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 10月11日で22年と4カ月を迎える同店は、吉祥寺駅から井の頭公園へ向かう七井橋通りに面した建物の2階にある。オーダーメードの額装を一人で手掛ける店主の福田博直さんは、この世界に入って30年以上のベテランだ。

 客が額縁に入れてほしいと持ち込むのは絵画や写真がほとんどかと思われるが、福田さんによると意外にも皿が多いという。皿を額に入れる理由は、その皿を飾るためだけではなく、自作の皿を展覧会に出品するためでもある。

 同店では、油絵、水彩画、ポスター、書や水墨画向けの既成品の額も取り扱っているが、オーダーメードの額装に対応していることから、「開店以来のお客さまもたくさんいる」という。展覧会シーズンを迎えた現在、額装依頼客が次々と同店を訪れる。「扇子の両面が見える額縁を作ってほしい」「人形数体を額装してほしい」など、他の額縁専門店で額装を断られた人も同店を訪れる。「加工することが好き」という福田さんの店内には常時300種類の額縁をそろえる。また、依頼を受ければ、福田さん自ら会場で作品の搬入と飾り付けを行うこともある。中には、50~60人の個人作品の展覧会の設置を1~2時間の制限時間内に仕上げることも。

 もともとは阿佐ヶ谷にあった叔父の額縁専門店を手伝っていた福田さん。縁あって吉祥寺に独立して同店を構えた。「ずっとこの場所で同じ仕事をしていたら、いつの間にか20年を過ぎていた。この分野でも新しいことに挑戦しながら、これからもできる限り現役で額装に向かい合っていきたい」

 営業時間は10時~19時。火曜定休(祝日の場合は通常営業)。

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