松屋フーズ(武蔵野市中町1)は12月13日、三鷹駅前にある本社ビル地下1階に高級鮨割烹「福松」(TEL 0422-60-7708)をオープンした。
「福松」業態は吉祥寺店に次いで2店舗目。同店は、同社初の試みとして「高級割烹」を展開しているのが特徴。店舗面積は106坪。店内は、木素材を多く用い、和風モダンをイメージした空間になっている。カウンター席(13席)、テーブル席(20席)のほか、個室を6部屋(6~15名)設け、落ち着いた空間を提供する。
主なメニューは、ランチは単品が中心で「寿司のセット」(2,000~5,000円)のほか、「ひつまぶし」(1,890円)、「小鍋仕立てのしゃぶしゃぶ」(1.260円)、「ちらし寿司」(2.310円)など。夜の部では、寿司、割烹、懐石が中心で、「寿司のセット」(2,625円~8,400円)や、「しゃぶしゃぶコース」(8400円~)、「季節の鍋コース」(8400円~)、「懐石コース」(松 15,750円、竹 12,600円、梅 8,400円)などを提供する。
酒類は、プレミアムモルツ(570円)や山形の蔵元「出羽桜」から取り寄せた日本酒「雪満々」(1,080円)、「枯山水」(620円)など、入手困難な銘柄を取り揃えた。想定客単価は、ランチ=2,000円~3,000円、夜の部=7,000~10,000円で、日商100万円を見込む。
同社が寿司業態を始めたのは昨年3月。コバヤシフーズインターナショナル(台東区)から、回転寿司「すし丸」12店舗と2施設(加工所・事務所)を4億2千万円で譲り受けたことがきっかけ。同社は譲渡により「寿司の技術を持ったスタッフ」を獲得し、「職人技術を生かした寿司店を展開したい」(同社)という考えから「高級鮨」を掲げる「福松」業態を展開している。
同店は、昨年12月に新築した本社ビルの本格稼動と同時にオープン。店舗が本社ビル内ということもあり、同店では「実験的試み」も行う予定だという。初めて取り入れる「高級割烹」や「個室」もその一環で、新たに開発した商品なども提供する予定。同社広報の石塚さんは「松屋業態とは違い、毎日来て頂けるような価格設定ではない。その分、旬な食材をおいしく召し上がっていただけるよう、技術を持った職人が対応する。特別な日を演出できる店になれば」と話している。
営業時間は、昼の部=11時~14時、夜の部=17時~23時。無休。