吉祥寺のカフェ「base cafe（ベースカフェ）」（武蔵野市吉祥寺南町1、TEL 0422-46-0337）で6月27日より、画家・藤川孝之さんの企画展「ミンナ」が開催される。

　藤川さんは1962（昭和37）年大阪府生まれ。1984（昭和59）年に金沢美術工芸大学油絵科を卒業。銅版画を中心に油彩画、水彩画、彫刻を制作し、本や雑誌などのイラストも担当している。

　同展では藤川さんの絵やコラージュを展示するほか、平岩夏野さんの写真展、吉祥寺のマクロビオティック企画・研究チーム「ORGANIC BASE（オーガニック・ベース）」の奥津典子さんによる「たべものと表現について」の茶話会も開催。藤川さんが手掛ける「フジカワエハガキ」を制作する竹内紙器製作所のオリジナル箱も販売する。生活雑貨「Roundabout（ラウンダバウト）」（武蔵野市吉祥寺南町1、TEL 0422-47-5780）では、同はがきを販売。　　

　藤川さんは会期中も同カフェで作品を制作。順次展示に加えていくほか、6月27日、7月2日・3日の12時～17時には、希望者の「大切な何か」をデッサンする「フジカワデッサン」（2,500円～）を開催。同27日の9時30分～11時30分は、ギタリスト・青木隼人さんの演奏会「朝の音楽と朝食の会」（朝食付き、2,200円）も行い、いずれも予約をメールで受け付けている。

　「今回は、私自身の展覧会でもあり、人、動植物、建物、食べ物、音楽、写真、食器、風景など、この場にある全てのものや、感情や心情といった心の在り方の展覧会でもある。その空気に触れつつ、日々その場で制作する予定でいる。ぜひ多くの人に参加していただければ」と藤川さん。

　同店店主の奥津友吾さんも「震災があり、僕らは今、3.11から見た未来を『ミンナ』で生きている。藤川さんの作品を通して、そのことをあらためて感じ、この展覧会を通して、今、強く広くつながっていきたいと思っている」と話す。

「藤川さんの作品の展示だけでなく、ライブや写真の展示、箱の販売から茶話会と、『ミンナ』を感じていただける企画も展開する。ぜひ立ち寄ってほしい」とも。会期中は17時より「バル』として営業し、立食の雰囲気の中で作品を楽しめるという。

　開催時間は12時～22時。月・火曜定休（6月27日、7月2日・3日は展覧会のみ）。7月8日まで。