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武蔵境駅前に「武蔵野プレイス」開館-図書館からサウンドスタジオまで

全ての窓が楕円形というユニークな建物

全ての窓が楕円形というユニークな建物

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 武蔵境駅南口に7月9日、図書館機能を持つ複合施設「武蔵野プレイス」(武蔵野市境南町2、TEL 0422-30-1905)がオープンした。

地下の図書館を1階から覗くことができる(関連画像)

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 同施設は地上4階、地下3階、延べ床面積は9809.76平方メートル。総事業費は約45億円。1973(昭和48)年に、「農水省食糧倉庫跡地払い下げの要望書」を提出してから実に38年の歳月を経て完成した。

 全ての窓が楕円(だえん)形だったり、地下階の天井がガラス張りになっていて上からのぞける構造や、随所に曲線が用いられているなどユニークな建築物。設計したのは「kwhgアーキテクツ」(新宿区)の川原田康子さん。「ルームが連続してつながって柔らかなイメージに。ブラウジングというコンセプトで、うろうろと歩いているうちにさまざまな人や情報と出会えることができる構造にもなっている」と同施設管理係の齋藤さん。

 4階のワークテラスには、会議(最大200人収容可能)や展示会に利用できる「フォーラム」と、PCを持ち込め書斎として利用できる個人席(40席分)を備えた「ワーキングデスク」を。3階のワークラウンジには、NPOなどの市民活動に必要な作業スペース、情報ファイルの閲覧、ロッカー、メールボックス、プリント工房などが利用できる「市民活動エリア」と、読書や調べ物、軽作業ができる学習スペースの「スタディーコーナー」を設けた。

 2階~地下2階は図書を配置(境5丁目にあった西部図書館から移転)。蔵書数は、図書=14万5000冊、雑誌=600タイトル、新聞=30紙。閲覧席は300席を用意し、フロアごとに特色を持たせて本を分類している。2階の「コミュニケーションライブラリー」には、児童図書3万冊、生活や趣味の実用書2万5000冊、雑誌バックナンバー400誌をそろえる。1階「パークラウンジ」には新刊の雑誌560誌・新聞30紙を設置。地下1階の「メーンライブラリー」には一般図書7万5000冊、雑誌バックナンバー200誌のほか、データベースサービスや、拡大読書機、読み上げ機も設置する。地下2階の「ティーンズスタジオ」には、芸術系の図書9000冊、青少年向けの本・雑誌6000冊を集める。

 ほかにも、地下3階には駐車場(28台、有料)があり、地下2階には楽器やバンドの練習ができる「サウンドスタジオ」、ダンスや演劇の練習ができる「パフォーマンススタジオ」、美術・工芸の作業に使える「クラフトスタジオ」などのスタジオ機能を備え、1階には展示会・ワークショップに活用できる「ギャラリー」、飲料・軽食を提供する「カフェ」を完備する。各施設の利用案内・予約などはホームページで確認ができる。

 「オープン初日には9000人の来館者が。現在も休日には6000人の利用がある。『普通の図書館とは違った雰囲気でいいね』という声も頂いた。夜遅くまで開館しているので、ぜひご利用ください」と齋藤さん。

 開館時間は9時30分~22時。水曜・第3金曜休館(第3金曜の週の水曜は開館、節電のため9月22日まで木曜も休館)。

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