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井の頭公園開園100周年記念式典 100歳の住民による植樹も

式典が行われた会場内で「エドヒガン」を記念植樹する様子

式典が行われた会場内で「エドヒガン」を記念植樹する様子

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 井の頭恩賜公園の西園競技場で5月1日、「開園100周年記念式典および記念コンサート」が開催された。式典には東京都知事をはじめ、三鷹、武蔵野両市長らが登壇した。

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 同園は1913(大正2)年、当時の東京市が皇室の御料地を賜り、日本で最初の郊外公園として1917(大正6)年5月1日に開園した。面積は約42万平方メートル。

 小池百合子都知事はあいさつの中で、近年行われた「かいぼり」について触れ「この取り組みは都民ボランティア団体が中心になって行った。都民協働の取り組みの輪が広まり、当園がさらに次の100年にも持続可能であることを皆さんと共に守っていきたい」と話した。

 邑上(むらかみ)守正武蔵野市長は「人生の舞台として思い出が多々重なっている」と話し、「市民だけでない、国内外に通じる公園になってきたのでは。住みたい街吉祥寺には公園が不可欠。みんなで大切にしていきたい」と続けた。

 清原慶子三鷹市長は、当園を「人と自然が共に取り組む拠点、文学や映画など芸術としての場であると同時に健康づくりなどスポーツの場、市民と都民の協働の場」と話し、併せて井の頭公園検定「いのけん」2級に合格した話も披露した。

 都知事、両市長らとともに武蔵野市の住民や三鷹市に住む100歳の岸上さんも登壇し、サクラの中では長寿の種類とされる7本の「エドヒガン」を記念植樹した。同樹木は今後、園内に地植えされる。式典は、両市の小学生による100年宣言と東京消防庁音楽隊、カラーガーズ隊による記念コンサートで締めくくられた。

 会場付近には、井の頭池の「かいぼり」の様子を写真や実際に取れた生き物を展示して伝えるブースのほか、開園当初を伝える写真コーナー、日本樹木医会による樹木、園芸相談コーナー、飲食・物販ブースなども用意。式典に続いてさまざまなイベントが行われた記念ウイークは5月7日、閉幕した。

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