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武蔵野市内に囲炉裏とレンタルキッチンスペース 「食」を中心に創業支援

「MIDOLINO_」の内観。奧に3つのキッチン。手前の囲炉裏スペースには畳が敷かれる予定

「MIDOLINO_」の内観。奧に3つのキッチン。手前の囲炉裏スペースには畳が敷かれる予定

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 武蔵野市内に3月3日、「食」に特化した創業を支援するスペース「MIDOLINO_(みどりの)」(武蔵野市緑町1)がオープンした。施設面積は約30坪。

スペース内にはL字型に7つのキッチンが並び野菜や調味料の販売も

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 グリーンパーク商店街にある同スペースは7つのキッチンを完備し、曜日や時間ごとにレンタルが可能。4つのキッチンはそれぞれ「総菜」「菓子」「粉末」「ソース」製造の、3つは「飲食店営業」の衛生許可を取得しており、創業を目指す利用者は自ら許可を取らずにオリジナルの商品を試作製造したり製品化して一般に販売したりすることができるという。

 企画、運営はフラットデザインで、同スペースは武蔵野市が新たな創業者を増やし、地域の活性化を目的に実施する事業の一環「むさしの創業サポート施設開設支援事業補助金」事業者に選定され、これを活用した。

 代表の舟木さんは「誰にでも関わりのある『食』を中心にすれば、地域のさまざまな人との関わりが生まれると思った。開業前の試験的な店としてチャレンジできる場所を作ることで、創業したい人をみんなで支え、仕事や豊かな暮らしについて考えていけたら」と話す。

 週末に利用を予定する佐々木さんは「美容師もしていて、自分から発信できる場所づくりをしていきたい。飲食を通し顔が見える相手のことを考えながら自分も楽しめたら」と意気込みを見せる。

 同スペース中央には囲炉裏(いろり)も置かれ、各キッチンで作られたものを購入したり食べたりすることもできる。「昔ながらの手法で作られた調味料や、武蔵野市と提携する生産地の野菜なども販売する。囲炉裏を囲み近所の方が気軽に立ち寄って交流できる場所になれれば」と舟木さん。

 「商店街は車の往来も無く、店の前を素通りできないような程よい距離感がある。どういう価値観で商品を作るか、ものづくりを通して生き方や暮らし方について考える。創業を目指す人がこの場所から自立し、街全体が個性を出していけたら」と利用を呼び掛ける。

 営業時間は9時~19時。詳細についての問い合わせはメール(info@midolino.tokyo)で受け付ける。

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