「アトレ吉祥寺」がオープン-開業前から行列、「街に通じる街」目指す

「アトレ吉祥寺」テープカットの瞬間

「アトレ吉祥寺」テープカットの瞬間

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 駅ビル「吉祥寺ロンロン」が「アトレ吉祥寺」(武蔵野市吉祥寺南町1)として4月1日、リニューアルオープンした。

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 リニューアルコンセプトは、「わたしのいつもを満たす場所」。ターゲットを年齢や性別で考えず、自分らしいライフスタイルを大事にする「ナチュラル&シンプルで、心豊かな暮らしを志向するオトナたち」とした。

 同日オープンしたエリアの店舗面積は約2,600平方メートル。白を基調とした館内は、通路を広くとり、「ゆったりと散策できる環境づくり」「街に通じる街」を目指す。フロア随所に緑や花を飾ることで「安らぎや心地よさを感じられる」空間を演出。全体のイメージは、旧ロンロンのにぎわいや庶民的な部分を意識したという。

 リニューアルに際して、ロンロンに出店していた40店のうち17店がリニューアルし、20店が新たに出店した。ドーナツも扱うパン店「ブーランジェリー ラ・テール」、自然派コスメ「ロクシタン」「マークスウェブ」「コスメキッチン」、デルフォニックスが運営する文具雑貨店「スミス」、インテリア雑貨店「イデアセブンスセンス」、カラフルな縞模様の布地が並ぶ生活雑貨店「レ・トワール・デュ・ソレイユ」、幅広いジャンルの書籍をそろえる書店「ブックファースト」、演歌カセットからブルーレイまでを扱うCDショップ「新星堂」、カフェ・カフェレストラン「ワイアードカフェ」、メガネ専門店「Zoff」など37店舗。

 開店前のオープニングセレモニーでは、小暮和之アトレ社長と稲垣英夫武蔵野商工会議所会頭があいさつを行った。

 小暮社長は「吉祥寺にはかつて20年以上住んでいた。新しいアトレの駅ビルには、アトレの社長として以上に個人的にも思い入れがある。買い物をするだけでなく散歩するだけでも楽しい館にしたい」としたうえで、「ロンロンという名前に皆さんが愛着を持っていることについては長く住んでいたので、よく理解しているつもり。館全体はアトレという新しい名前になるが、この一角にロンロンという名前を残したいと思っている。1階に『ロンロン市場』が誕生する予定なので、それも楽しみにしてほしい」とロンロンの一部復活を明かした。

 稲垣会頭は「リニューアルで、より一層回遊性が高くなると聞いている。吉祥寺は大型店、商店街、自然がうまくミックスした、ちょっとおしゃれな街。今後ともにぎわいを期待し、吉祥寺の玄関口の顔として発展してほしい」と期待を寄せた。

 その後、小暮社長、稲垣会長、菊池久店長、伊藤博之吉祥寺駅長らがテープカットを行った。入り口が開くとともに、朝からオープンを待ち構えていた地元住民が館内へ流れ込み、さっそく各店舗にぎわいをみせた。

 同店のポスターは、漫画家の江口寿史さんが手がけたことで話題を呼んでいる。今後は9月のグランドオープンまでに毎月1枚、吉祥寺に関係のある作家やアーティストが描いた「大好きな吉祥寺」ポスターが登場する。江口さんのポスターに描かれている道は、この後発表される5枚のポスターにつながっていき、9月には全6枚で一つの大きな「吉祥寺」が完成する予定だ。作家は順次発表される。

 営業時間は、ショッピング=10時~22時、カフェ=7時30分~22時。

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