食べる

吉祥寺の中道通りに居酒屋「こたろう」 夫婦で切り盛り

中道通りで営業する「おうち料理とお酒こたろう」の入り口と夫婦が描かれたのれん

中道通りで営業する「おうち料理とお酒こたろう」の入り口と夫婦が描かれたのれん

  • 15

  •  

 手作りの家庭料理と酒を提供する「おうち料理とお酒こたろう」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-29-3932)が5月12日、吉祥寺の中道通り沿いにオープンした。

皿をモチーフに使った「こたろう」の看板

[広告]

 京都出身で結婚前にロックグループのボーカルを担当していた店主のマリーゆう子さんが、子育てや主婦業の傍ら飲食業に携わってきた経験を生かし、「自分の店を持ちたい」との思いを実現させて開いた同店。吉祥寺在住だったことから、「店を出すなら吉祥寺で」と考えていたとき、夫のヒロさんが吉祥寺に30年にわたり駐車場として所有する土地に家を建てる計画が持ち上がり、「それなら1階に貸店舗を2軒造り、1軒自分の店にしよう」と決めたという。家は2階が居住スペース、3階を賃貸とした。

 店名の「こたろう」は17年半飼っていた犬の名前。「店の名前にしたら、ずっと一緒にいるような気持ちで肩肘張らずに営業できる」との思いから付けたという。「日常のいろいろな出来事が、この店に来れば何となく癒やされて落ち着くという場所を自分が欲しかった。仲間から褒められていた料理を提供できる店を思い切って始めて良かった」とマリーさん。ヒロさんは阿佐ヶ谷まで通っていた会社を早期退職して店の経営に専念。接客も担う。「飲食業が難しいことを実感している」とも。

 店舗面積は27平方メートル。席数は、カウンター8席、テーブル1卓の計12席。カラオケも用意する。

 品書きの中には「ビールはね、メソポタミア文明の時代にはもうつくられてたよ」など店主の豆知識も添える。「肉は国産のみ。油はオリーブオイルと米油を使う」。料理は全てマリーさんの手作り。メニューは、砂肝の洋風マリー風(220円)、ゆでた万能ネギやアサツキを一筆書きのように巻いて結びニンニクと辛子じょうゆ醤油に漬け込んだ「ひともじぐるぐる」(330円)、冷蔵庫にあるもので作る本日の焼き物(440円~)、本日の煮物(550円~)、ニンニク丸ごと入りギョーザ(748円)、マリーさん家のきまぐれサラダ(858円)など。他に、串カツは豚、鶏、牛、野菜を用意。とりぶた仲良しセット(825円)、牛といろいろセット(1,045円)なども。ご飯物は、おにぎり(275円)、お茶漬け(539円)。

 ドリンクはハートランド(605円)、サッポロラガー赤星(715円)、ノンアルコールビール(385円)、芋焼酎紫鬼火、米焼酎よろしく千萬あるべし(以上、グラス605円)、緑茶ハイ(605円)、ヒゲ茶ハイ(715円)、スコッチマリーボーン(シングル605円、ダブル715円、ボトル4,400円)、スパークリングワイン(グラス660円、ボトル3080円)など。日本酒も用意する。

 「静かに飲む場所を提供することで大人のお客さまをターゲットにしたが、若い人や女性も来店する。今は通りすがりの人がフラッと入ってくれる」とマリーさん。「こたろうへ行けば、飲みたい気持ちも食べたい気持ちも何とかなると安心できる灯台のような店でありたい。気軽に立ち寄っていただけら」と来店を呼びかける。

 営業時間は18時~23時。火曜・水曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース