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吉祥寺のネパ-ル産スパイス販売店が1周年 テークアウトでカレーも

ネパールのスパイスや雑貨が置かれた世界観が広がる「Harmonia Sajilo」の入り口

ネパールのスパイスや雑貨が置かれた世界観が広がる「Harmonia Sajilo」の入り口

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 吉祥寺の大正通りでオリジナルフ-ドブランドのネパール産スパイスやハーブなどを販売する「Harmonia Sajilo(ハルモニア サジロ)」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-69-3138)が5月5日で1周年を迎えた。

テークアウトできるネパールのチキンカレーとチーズナン。店で発酵させたラッシーも

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 2017(平成29)年7月に立ち上げたオリジナルフ-ドブランド「Ageratum(アゲラタム)」を扱う同店。星野リゾートが運営する「ハルニレテラス」(長野県軽井沢町)内の「Sajilo Cafe Lindon」などで販売していたが本店として2019年にオープンした。建築家で夫がネパール人のオーナーが「世界観を出したい」と内装を手掛けた。ブランド名は監修するネパールの山奥にある片田舎の農園に咲く青い可憐な花「Ageratum」から付けたという。

 スパイスやハーブを使う料理人の知識を見込まれて同店のオープニングに関わり、現在も店を取り仕切るマネジャーの成瀬紀子さんは「吉祥寺では系列店となるネパール料理とカレーの店『Sajilo Cafe(サジロカフェ)』を2008(平成20)年から、『Shiva Cafe(シヴァカフェ)』を2015(平成27)年から営業してきた。なじみのある吉祥寺からアゲラタムの商品を発信したいとオープンを決めた」と振り返る。

 15坪の店内では、オリジナルブランドのスパイス12種、ペッパー4種、ソルト7種、コーヒー、紅茶、ジャム、蜂蜜などを販売。現行品の食器などの他、アンティークの40種類以上のキッチン雑貨、グラス、ボトル、ジャムポット、ランプ、家具や洋服、お香・キャンドルなどをそろえる。奥にはキッチンも備える。

 店ではアゲラタムの商品を使った料理教室を月1、2回、食事会を含むコラボイベントを随時開いてきたが、コロナの影響で4月頃から変化が出始めた。自粛が続く中で、「今できることは何かと考えたとき、これまではランチを出していなかったが、吉祥寺で12年営業しているサジロカフェのカレーを提供することで、近所の皆さんの食卓をサポートできればとテークアウトを始めた」と成瀬さん。

 ランチメニューは本日の「カレーセット」がライス(1,000円)、チーズナン(1200円)。本日のビリヤニ(インドの伝統的な手法を使って厚鍋で炊き上げたスパイシーなご飯)、ライタ(ヨーグルトのオリジナルソース)の「ビリヤニセット」(1,000円)。アチャール(野菜のおかず)とドリンク(15時まで)が付く。カレーは、チキン、ベジタブル、シーフードなど。ビリヤンはチキンなど。ドリンクは、店で発酵させたラッシー、チャイから選ぶ。ランチの他に3種のタンドール(チキンティッカ、シシカバブ、フィッシュティッカ)各1個、ミニサラダ、チャトニ(ソース)の「1人分のミックスセット」(1,000円)、2~4人前の「4種の総菜とチャトニ(パクチーとミントのソース)のセット」(3,000円)なども用意する。料理はサジロカフェで仕込んだものを同店のキッチンで仕上げて提供する。6人までテラス席が利用できる。

 「テークアウトを始めたことで近隣の人に店を知っていただく機会が増えた。心細い自粛期間中だったが、顔見知りになった人との何気ない会話や応援に力をもらった。この縁を繋げていきたい」と成瀬さん。

 「医食同源」を元に調和させたスパイスやハーブを普段の生活に取り入れることを提案する同店。「これからも日常に寄り添う薬局のような存在でありたい」と笑顔を見せる。 

 営業時間は11時~19時。テークアウトの予約は11時~、受け渡しは12時~19時。6月は月曜・木曜定休(予定)。

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