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吉祥寺にマーケット&ダイニングバー「タイヒバン」-堆肥を核とした再生事業の一環で

12月2日にグランドオープンする「タイヒバン」

12月2日にグランドオープンする「タイヒバン」

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 吉祥寺に12月2日、マーケット&ダイニングバー「タイヒバン」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-1392)がグランドオープンする。堆肥を中心とした循環再生事業「LIP」プロジェクトのコンセプトショップとして、毎日アースデイ(港区)が開いた。

オリジナルの「塩こうじ」と「タイヒバン牛乳」

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 10月にプレオープンし、グランドオープンに向け準備を進めてきた同店。店名は農業業界用語で堆肥を適切に管理する場所を指す「堆肥盤」にちなんだもの。店名通り、堆肥循環の恵みを伝えることを目的に、野菜や肉、米、牛乳など、同プロジェクトが展開する「すごい堆肥」にまつわるプロダクトを取り扱う。

 店舗面積は約50平方メートルで、席数は15席ほど。店内の柱には割り箸から出た端材を活用。家具は全て国産の木材と安全安心な塗料を用い、壁にはしっくいを採用するなど、オーガニックな空間にこだわった内装を施す。店内中央には「すごい堆肥」を置き、実際に触れられるようにした。「堆肥の原料は牛ふんなのに、臭くないどころか、森の心地いい匂いを感じてもらえると思う。LIPで作られた堆肥は有機微生物の宝庫」と、店主の舟木さん。

 飛騨地方を中心とした畜産農家と連携しファームプロダクツを展開する同プロジェクト。森に優しい「割り箸=和RE箸」普及のため、同店でも使用後の割り箸はおがくずにし家畜の排出物に混ぜて堆肥に利用しているという。

 日中はマーケットとして営業し、夜は予約制のダイニングとして実際の農作物や牛肉を提供する。現在はランチタイムも営業中。ランチメニューには「カルビ丼」「排毒カレー」「とろろ丼」「日替わりランチ」(以上900円、ご飯、スープ、サラダ付き)などを用意する。中でも、「薬膳効果に期待できる」という「排毒カレー」は女性客を中心に好評だという。

 毎月第3日曜に行われている「ハモニカ朝市」にも出店中。毎週金曜には、ビーフコンシェルジュが牛肉のいろいろな部位の食べ方を伝授するという「ビーフナイト」を開催している。「今後は、一般向けだけでなく農業関係者向けのワークショップやイベントも積極的に開いていきたい」という。

 「堆肥循環の取り組みに共感してもらえる人たちの集いの場になっていきたい。生活の一環である食を扱う店なので、毎日の暮らしの中で、地域の方々が気軽に立ち寄れるコミュニティースペースになっていければ。お子さま連れの来店も歓迎」とも。

 営業時間は、マーケット=12時~19時、ダイニング=19時~23時で予約制。月曜定休(年内は休まず営業)。

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