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吉祥寺のカツサンド店で手染め手拭いの展示販売「おもてなし」

「雲」の手拭いを広げる「ともぞう」こと小松朋恵さん

「雲」の手拭いを広げる「ともぞう」こと小松朋恵さん

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 吉祥寺・中道通り沿いのカツサンド専門店「そーす屋のケンズさんど」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-2066)で12月1日、ともぞう本舗による手染め手拭いの展示販売「おもてなし」が始まった。

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 ともぞう本舗を主宰するのは、手拭い作家の「ともぞう」こと小松朋恵さん。一色ごとに型を作り、染料とのりを混ぜた色のりをヘラで押し付けて生地に一色ずつ浸透させる「手捺染(てなっせん)」という方法で手拭いを製作。土曜・日曜・祝日に井の頭公園で開催されている「井の頭公園アートマーケッツ」に出店しているほか、イベントやネットショップなどで販売している。

 今回は、正月など季節の絵柄を含む23種類をそろえる。価格は値段は1,200円~2,000円(色の数により異なる)。小松さんは近くの自宅兼工房で製作しており会場に常駐できないため、手拭いや柄の意味などを伝えるカタログを置いておく。期間中、在庫の補充や新作の追加も予定している。

 呉服店を営んでいた祖父の影響もあり、日本に古くから伝わる文様に興味を抱いた小松さん。文様の良さや意味を伝えたいと手拭いを作り始め、2009年9月に「ともぞう本舗」を設立した。デザインは、縁起の良さや面白さにこだわったオリジナルのものや、日本古来の割付文様を用いたものもある。たくさんの雲の中、一つにだけ孫悟空が乗っている「雲」(1つだけ違うシリーズ)や、五十音が並ぶ中で「ま」と「け」の文字が抜けた「負けない」(よく見ないとわからないシリーズ)など、手に取ると思わずクスっと笑ってしまうユニークな絵柄も。

 デザインから製作まで1人でこなす小松さんだが、弟や営業部長を自称する夫がアイデアを提供することもある。「伝統を踏まえつつ面白いもの作りにこだわっていきたい。絵柄を楽しみながら、生活に手拭いを持ち込んでもらえたら」

 営業時間は11時~20時。来年1月31日まで。

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