吉祥寺の老舗そば店「中清」で寄席-地元在住・三遊亭橘也さんが高座に

店内に作られた高座で落語をする三遊亭橘也さん

店内に作られた高座で落語をする三遊亭橘也さん

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 創業88年の老舗手打ちそば店「中清」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-21-2891)で6月24日、三遊亭橘也(きつや)さんの落語会「第三回 中清寄席」が開催された。

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 橘也さんは、五代目円楽一門会、吉祥寺在住二ツ目の落語家。同寄席は芸事に理解のある同店店主に、近所に住む橘也さんが開催を申し出て実現。不定期ながら3回目を迎えた。

 演目は、けちな旦那と番頭の話「位牌(いはい)屋」と、人情の八百長相撲「佐野山」の二席。店内に高座が設けられ、当日は約30人の観客が訪れた。「ご主人には『席を工夫すればまだ入れるから、もっと呼べるようになるといいね』と言われた。ご夫婦のお人柄だと思うが、気持ちのいいお客さまばかりで、いつも温かく歓迎していただいている」と橘也さん。

 橘也さんを応援したいと、会場を無償提供する同店。橘也さんも同店の大ファンだという。「個人的には『粗びきそば』が大好き。つゆではなく、塩でいただく。『どこにも負ける気がしない』と言い放つご主人と、笑顔で支えるおかみさんがすてき。店内のBGMはご主人の趣味でジャズがかかり、落ち着いた雰囲気。日本酒にもこだわっていて、日本酒が苦手と言う若い人にはぜひ試してほしい」と話す。

 橘也さんは吉祥寺東コミュニティセンター「九浦(きゅうほ)の家」(吉祥寺東町1、TEL 0422-21-4141)で、落語とその噺(はなし)の解説を行う「九浦落語会」を定期的(隔月第4水曜、入場料500円)に開いている。次回開催は7月27日。「吉祥寺に引っ越して3年になるが、どれだけ散策しても飽きない街。買い物に困らない便利さだけでなく、住環境としての落ち着きもあり、本当に居心地がいい。これからも魅力あるこの街から落語を発信していければ」

 次回「中清寄席」は11月11日を予定。開演19時30分。料金1,000円。

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